学生時代に学んだ情報社会の発展に貢献



 リコージャパン株式会社
 

 村井 俊雄

  Toshio Murai
    2010年情報システム学科卒業

学生時代(情報システム工学科32期)には、情報社会学会の全国大会で2度にわたり論文発表を行うなど充実した研究活動を行ってきた村井さん。更に、アメリカ研修ゼミ旅行やIT先進都市のインド・バンガロールへの訪問などを通し世界のITの発展を実感してきました。その経験を生かして、現在、国内トップクラスのITベンダーでSEとして活躍しています。
学生時代に特に力を入れたことや思い出に残るエピソードは?
インド・バンガロール
  学生時代で特に思い出に残っている事は、関口ゼミでの経験です。ゼミではA・トフラー著「第三の波」などの文献を用いながら、情報社会について学びました。情報技術(IT)が社会に与える影響を、便益だけでなくデジタルデバイド等の問題やその解決へのアプローチにフォーカスを当て研究しました。情報社会学会
では、全国大会に2度参加し、長崎、静岡の大学で国内の研究者を前に論文発表をしたり、情報社会の発展をテーマにディスカッションをしたりするなど、充実した研究活動を行いました。
  ゼミ伝統のアメリカ研修旅行では、カリフォルニア大学アーバイン校Kenneth L. Kraemer特別教授による講義、戸田記念国際平和研究所 Majid Tehranian初代所長のご自宅での平和をテーマにした討議など、情報社会の研究にとどまらない数々の貴重な経験をしました。
 また、ゼミでの学びから興味を持ち、その目覚ましい発展から第2のシリコンバレーと言われるIT先進都市 インド バンガロールへ行きました。世界的な企業を訪問し、インドの技術者の方々へインタビューをしました。1991年のインド経済自由化が発端でIT業界が急激に発展したこと、人件費の安さや優秀なIT技術者の確保のしやすさが魅力で世界中から大企業が集まってきたこと等、現場の話を聞くことができ、世界のITの発展を肌で感じてきました。

アメリカ研修ゼミ旅行 研究所前にて
学会での論文発表の様子
情報社会学会:情報社会研究を目的とする学会であり、日本学術会議の協力学術研究団。http://infosocio.org/
バンガロール:「インドのシリコンバレー」と呼ばれる。インドの主なIT企業やバイオテクノロジー企業の本社が置かれている南アジア有数の世界都市
現在の仕事を選んだ理由、仕事の内容を教えて下さい。
  私は、ゼミでの研究や数々の経験を通して、「ITで社会をより便利にすることで人の役に立ちたい」という思いを強くし、SE職を志望しました。その中で、「自社製品をはじめ多くの製品を販売しているため社会の幅広いニーズに応えられる点」、「国内トップクラスのITベンダーのため大規模で影響力のある仕事ができる点」に魅力を感じ、現在の会社を選び入社しました。
 現在は、情報システム部門でSEとして、システムの企画をしています。具体的には、2万人を超える社員の仕事の成果を高めるために、スマートデバイス、クラウド、ソーシャル、人工知能などの最新の製品や技術を組み合わせて、社員がより効率的に働けるIT環境を考える仕事です。SEと聞くとプログラミングのイメージが強いかもしれませんが、私の場合は人とのコミュニケーションが仕事の中心です。様々な部門の利用者や経営者とコミュニケーションをとり困りごとや課題を引き出す、そしてそれを解決するIT環境を描くのです。新しい技術を扱う事もあり、システムが安定して稼働しない等、思い通りにいかない事も多いです。しかし、その苦労の分、「おかげさまで、仕事が捗るようになったよ。ありがとう。」と感謝の言葉を頂いたり、仕事の効率を高める成果を出し経営に貢献できたりした時の喜びは格別です。また、大きな視野では、学生時代に学んだ情報社会の発展に少なからず貢献できているという実感があるので、仕事は大変ですがとてもやりがいを感じています。
ITベンダー:ベンダーとは、製品やサービスを利用者に販売する事業者のことを意味する。企業の情報システム開発・構築を請け負う企業のこと。
クラウド:データを自分のパソコンや携帯電話ではなく、インターネット上に保存する使い方、サービスのこと。さまざまな環境からデータをアップロードできる。
ソーシャル:ソーシャルネットワークのこと。「人同士のつながり」を電子化するサービス。日本ではmixiTwitter、世界ではFacebookが知られている。
後輩(現役生)へのメッセージをお願いします。
  学生生活では、思い通りにいかず悩むことも多いと思います。私も、特に進路や仕事についてとても悩みました。振り返れば、興味があるITについて研究を通して詳しく学んだり、実際に現場に足を運んで肌身で体験したりする事で、やりたい事、働きたい仕事が明確になってきたのだと思います。
  もし、やりたいことが決まらなかったり、進路や仕事に悩んだら、興味のあることをとことん学んでみる事、その道の先輩と会ったり実際に現地に行ったりして現場を肌で感じてみる事をお勧めします。その時に、創大の環境や仲間、教職員の皆さんの支えは、本当に頼りになりますよ。
理工学部を志望する受験生へメッセージをお願いします
 私の学園での高校時代は、英数コースで勉学に都選抜選手として陸上競技に国際交流にと、まさに原点となる充実した3年間を過ごしました。そのため、進路を検討する時も、学園のように挑戦にあふれ友人と共に切磋琢磨できる環境の大学で学びたいと考えました。また、私は父の仕事の影響で小さい頃からパソコンが好きで、また数学が得意でした。そのため、得意の数学を生かしながら情報について学べるカリキュラムを魅力に思い、創大工学部を志望しました。
  創大理工学部の学習環境は最新の設備が整っているので、技術者として充実した学習や研究ができます。また、創大の仲間や教職員の皆さんは、努力や挑戦を支えて下さるので、技術者として技術面だけでなく人間面でも成長できる最高の環境です。ぜひ創大理工学部の環境で情熱的に学び、多くの人と出会い語らい、充実した学生生活、研究生活を過ごしてください。
                           (2016.1取材)